最近は葛湯が好きです

メディアアート合宿してきた。in 京都

先日メディアアートが好きな人たちで合宿をしてきました!

今回のイベントは関東関西合同。開催場所は京都です!メンバーは全員Life is Tech ! (以下 LiT)のメンター。

LiTのLeaders講師や教科書作成を通して、メンター各々が考えを持っているのにそれをあまり共有出来ていないことに気がつきました。せっかく同じものに興味がある人がいるのに、それを一緒に深められないのは何かもったいないし、少し寂しい...。そう思って今回のイベントを開催しました。 

 

1日目

関東組は新幹線で京都へ向かい、お昼に関西組とわくわく前泊コースの人と、駅で合流しました。

今回泊まったのはこちら!

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Airbnbで借りた、京都駅から徒歩5分の古民家っぽい一軒家。Wi-Fiはもちろん、キッチン、料理器具、アメニティもあるお家です。お庭もあって、窓を開けていると涼しい風が入ってきます。素敵すぎる...

少しゆっくりしたところで、錦市場へ晩ご飯の買い出しに行きます。本日の晩ご飯のメニューは寄せ鍋です。

歩いている途中は、文様群!これはメッシュで書けそう!!などメディアアートに関心があるからこそ共感できる会話が交わされていました。ふと自分が気付いたことを共有できると、なんか嬉しいですね。

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京都駅のここは、ポリゴンメッシュっぽいですね。

 

さて、今回の合宿はただ観光するだけではありません。LTとちょっとした技術のお勉強も。

LTのテーマは、自分とメディアアート

せっかく集まるので、初めましての人たちもただ一緒に時間を過ごすだけでなく、技術の話や各々の考えまで話せるようになるためのきっかけを作りたいなと思っていました。

そんなみんなのLTとともに、今回の参加メンバーを紹介します!

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(写真左から順に、まっちょ。ふなみん。きゃりー。えびてん。バナナ)

 

まっちょ

中高生の時はメンバーとしてLiTに参加していたまっちょ。

メディアアートは色んなものに繋がっている。プログラミングの技術を難しい・辛いと思った人にも、そのつながりを伝えて、プログラミングの面白さに気づけずに辛い気持ちのまま諦めてしまわないよう支えたい。

メディアアートって何かまだはっきりはよく分からないけれど、楽しませるとか感動させるとかじゃなくて、わざわざみに来てくれている人ではなくて、ただ歩いてる人を立ち止まらせるような作品ではないかなぁと思った。

 

ふなみん

自然の循環を可視化したものや、その関係を色で例えた作品を作っているふなみん。今年だけで夏キャンプに30日以上入っている。

自分で考えたことをコードに乗せて表現するのが好きで、面白いと思えるものを作品にして人と共有したかった。その時感じたものを、その時持っている知識を使って形にしたい。今は活躍しているメンターがどんなことをしているか知りたい、残したい。

 

きゃりー

最近着物の文様やその着方に関心がある。とうとう着付けを習い始めた。

メディアアートを観る・作るとき、技術に重きを置いている人と、背景・意味に重きを置いている人がいると思う。自分は後者。技術も好きだけれど、それはただ純粋に技術を追求したいというよりか、新しいものの見方に気づかせてくれるから、背景・意味をより深掘りできるから好きという気持ち。背景・意味の方の好きなところは、また後でご飯を食べながら。

 

えびてん

中高生の時はiPhoneコースでLiTに参加していたけど、「わくわくするものに出会えそうだから」という理由でメディアアアートを選んだえびてん。

今回のLTで何を話そうか悩んでいたところ、自分の好きなものをたどっていったらあるメディアアート作品にたどり着いた。わくわくしたし、そこで自分の迷いも払拭された。メディアアートは全てを網羅するのではないか。

 

バナナ

参加したフェスは数知れず。理論だけでなく実際にコーディングをして技術を学びたくてLiTに来たバナナ。技術を社会の中でどう使うかに興味がある。

LiTをきっかけにメディアアートの技術を勉強したところ、自分はどの軸で物事を見たら良いのかを迷いが生まれた。現在は問題解決の視点からデザインを勉強している。

 

サカナクション

途中参加のため写真には写っていませんが、関西のサカナクション

友達の気持ちが落ちたとき、一緒にメディアアート作品を観に行ったらその気持ちがポジティブになった。自分もそんなものを作りたい、人を助けたい、と思ってメディアアートの勉強を始めた。

LiTの中で勉強会を開くなら、ただ技術を教える場ではなく、思想までを共有する場にするのが良いと思った。例えば、各々作った作品を見せ合い、議論する場所など。

 

LTのあとは、サカナクションによる技術のお話。画像処理のエッジ抽出についての講義をしてくれました。

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openFrameworksにはAddonという機能を拡張するためのライブラリのようなものがあります。それはとても便利なものですが、それをただ利用するだけでなく、中の仕組みを理解した方がより深く利用すること・表現することができるのではないでしょうか。今回の画像処理のエッジ抽出では、微積を用いて色の差分を求めて処理を行いました。さらにshaderを用いると、もっと速く処理をすることができます! 

 

そして今回はなんと!ポリッドスクリーンを東京から京都まで持ってきました!!(単焦点プロジェクターを用意できなかったのが残念...)

ポリッドスクリーンとは透明なスクリーンで、スクリーンを重ねてレイヤー別に映像を投影したり、Kinectなどと組み合わせればタッチできるディスプレイにもなるもの。

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このスクリーンとプロジェクターで遊びながら語り続け、夜は更けていきました、、、

 

2日目

さて、朝がきました!バタバタと片付けをしながら、10:00にチェックアウトをします。

本日は芸術鑑賞DAY。真面目な話も楽しみながら、歴史や文化、現代アートに浸ります。

 

建仁寺 

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写真の○△□乃庭は、禅宗の四大思想(地水火風)の中の、地(□)水(○)火(△)の象徴だそうです。図形の意味や、それが表現された対象物、などについて立ち止まって話をしました。『メディアアートはただ歩いてる人を立ち止まらせるようなものではないか』という昨日のまっちょのLTを思い出しますね。

 

京都ロームシアター

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京都国際舞台芸術祭 2017が開催されていました。ここで関東メンターのカトリーヌと、昨日LTをしてくれたサカナクションと合流です。

Reactor for Awareness in Motion(RAM)という山口情報芸術センター [YCAM] が中心になって研究している、ダンサーの動きに合わせて環境の変化を視覚的に確認することができるシステムについての展示がありました。特に、そのシステムを応用して、自閉症スペクトラムASD)の人たちの対人距離の違いに着目し、五感から自身や他者のパーソナルスペースを可視化することで、どのような発見が得られるかをリサーチするプロジェクトが興味深かったです。

可視化については、私は何となくもやもやしていましたが、その研究に携わるASDの方の以下の話を聞いて新しい意味に気づけました。

  • 可視化は、他人に情報を伝えるためだけでなく、自分で自分自身を認識するための手段にもなる。

  • 表現がないということは、自分に対しても可視化されていないと言うこと。表現がないと、見えにくい障害(ASDなど)は周りに誤解されやすい上に、自分自身もその原因がわからず自分を責めてしまいがち。それは生きづらさにつながる。可視化はこの問題に対して有効だろう。

 

見立てと想像力  - 千利休マルセル・デュシャンへのオマージュ - 

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京都駅近くの廃校になった小学校で行われていた展示。

小学校なんて何年ぶりだろうね、と話しながら足を踏み入れます。ここにはデジタル・アナログに関わらず、様々な作品が展示されていました。個人的にこの展示会の主催者の視点が素敵だなと思ったので公式HPからの引用を添えます。

デュシャンは伝統的な絵画を「網膜にとどまっている」と言って批判し、作品は目だけを喜ばせるのではなく、知性や想像力に訴えかけるべきだと主張しました。

一方、利休には有名な「朝顔の茶会」の逸話があります。利休邸に咲き誇っている朝顔の評判を聞きつけた豊臣秀吉が屋敷を訪ねると、庭にはまったく花が見当たらず、茶室にただ一輪の朝顔が生けられている。他の花はすべて利休が摘み取らせてしまっていたのです。また、ある茶会では花入れに水だけを入れ、花を生けずに客人に見せました。花はあなた方の頭の中にある、想像してご覧なさい、というわけでしょう。

 

まとめ

今回の合宿を通じて自分の胸にストンと落ちたのが、前にFlying Tokyoで聞いたKyle McDonaldさん(openFrameworksのAddonのofxFaceTrackerなどを開発している方)の言葉。

研究者は何らかの答えを出す。
アーティストは疑問を掘り起こす。

デザイナーは問題を解決する。
アーティストは問題を発生させる。

 

Life is Tech ! の活動に関する事だけでなく、各々の考えや将来を支える何か(技術でも人でも思想でも)にこのコースを通してみんなが出会えたらいいな。

おわり。