最近は葛湯が好きです

青春18切符の旅 5-6日目

5日目の朝。朝起きてカーテンを開ける。もくもくという音がぴったりな雲が、空にびっしりと敷き詰められていた。

最初に訪れたのはトロッコ嵯峨駅。駅にはジオラマプラレールの電車がぐるぐる回っているコーナーがあった。こういう一つ一つが動くものって大人になっても不思議と目が追ってしまうし見ていたくなる。VJと似ているような気がした(ちゃんと見たことないけれど)。

タイミングの良い大雨。昨日も雨だったせいか、渡月橋がかかっている桂川は茶色く濁っていた。橋の足元少し上流には、伊勢神宮で見た、氾濫の際に流木が橋の脚に当たることを防ぐための木除杭と似たものを見つけた。天龍寺の庭園の一番高いところは、神社の屋根とほとんど同じ高さだった。やっぱり、高い所から見下ろしたいものなのだろうか。

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ガラガラという音と、見慣れたような景色。もうすぐ旅が終わる。もう時間がない。もう少し踏み込みたい。自分の中でたいしたことないんじゃないかなと思っていたようなことや、ちょっと突っ込んだ真面目なことを口に出してみる。内定先の社員さんの方に、ここに集まっている人は青臭い話もできる人、と言われたことを思い出す。

内々定式で初めて出会った子と、その場で決まった今回の旅。「女子二人で長期間でいると微妙な空気になるよ」なんて言う声もあったけど、その予想は大外れ。その子も友達から同じことを言われていたらしい。みんな考えること似てる。

快速ムーンライトに乗りながら東京へ向かう。青春18切符の旅、どうだった?という私からの質問に友達は「一級品を気軽に肌で感じに行けちゃう旅かな?」と、笑いながらカッコつけて返した。確かに、なんて言いながら二人で笑ってしまった。私自身も一人旅にはない、友達と一緒にどこかへ行くよさを感じた6日間だった。なんとなく自分が感じたことを共有出来たり、意外な視点に気づけたりすると、なんだか嬉しい。その嬉しさが多かった。

寝台列車ではないため、電気は落とされない。席はあまり傾かない。パッと瞼を開いたら、ちょうど車内アナウンスが聞こえてきた。朝ごはんを食べて解散しようか、なんて言っていたけれどお店の目星はつけていなくて。なんとなく歩いた先にあった海辺から朝日が昇ってくる。からっぽのビルの前でiPhoneのタイムラプスで動画を開始する。静かな街。数日前の動画の再生ボタンを押しながら、人の音のする方へ戻っていく。

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