Flying Tokyo #20

ライゾマのFlying Tokyoに行ってきた。

research.rhizomatiks.com

 

少し前にツイッターで見かけて、前のzachさんの時も参加してすごく刺激を受けたので、今回も参加したいなと思っていたらいつの間にかに当日になってて、慌てて友達に声をかけた。前は1人で行ったけど、今回は3人。会場ではやっぱり知り合いに会った。

前回は動画が公開されたけれど、やっぱり振り返る時は自分のまとめたテキストを読んでいたので今回もまとめておく。感想は別の投稿で。

もし勘違いや間違いがあったらすみません。個人のメモだと思って読んでください。

 

 目次

・Kyle McDonaldさん

 1. メディアアートって何
 2. メディアアーティストになるために
 3. アイディアを見つける5つの方法

・NONOTAKさん

 

 Kyle McDonald

メディアアーティスト。openFrameworksのAddon、ofxFaceTrackerとかofxFftを作っている方。日本語を混ぜたスライドを作ってきて下さっていた。このイベントの翌日、帰国する時にTwitterで「カイル帰る。」ってつぶやいていた。

1. メディアアートって何

メディアアートとニューメディアアートはだいたい同じ。パフォーマンスアートとも似てる。絵画とは異なり時代による変化が大きい。届けるメディア・媒体(Webか、直接か)との関係を考える。

個人的には彼が言っていた研究者とアーティスト、デザイナーとアーティストの違いになるほどと思いました。後述します。

Yoko Ono(1933)

ジョン・レノンと結婚した方)
言葉で描かれているアート。

https://moma.org/wp/inside_out/wp-content/uploads/2015/07/Grapefruit_Cover.jpg

https://s-media-cache-ak0.pinimg.com/originals/e0/c1/da/e0c1da163f28658245a38287203c2cc5.jpg

Grapefruit (1964)

 

 Sol LeWitt(1928-2007)

http://publicdelivery.org/wp-content/uploads/2013/07/sol-lewitt-wall-drawing-11361.jpg

Wall Drawing(参考

絵画の指示書を作成。描くのは他人。今もその指示書が残っているため、描くことができる。

一番大切なのは、描かれたものじゃなくてコンセプト。コンセプトが決まれば、形は自然に生まれる。アイディアはアートを製造する機械みたい。

The Algorists(B 1960-)

アートにコンピュータを用いた最初の人たち。アートワークのための指示書を、さらに機械に読ませる。

Nam June Pail(B 1932-)

http://newsdesk.si.edu/sites/default/files/photos/Paik_Super_Highway.jpg

彫刻作品の中にテクノロジーを埋め込む。初めて携帯型レコーダー?を使った作品を制作した。

60年代。テレビが生活を変えていった時代。テレビが猛威をふるっていた時代。テレビは私たちの生活を一方的に侵略してきた。それを持つことで、それに振り回されずに使う側になることを表現したのではないか。

Lillian Schwartz

Generative artの初期の人。アルゴリスト。

Janet Cardiff (B 1957)

http://www.cardiffmiller.com/images/installation/motet/motet_2.jpg

The Forty Part Motet

サウンドインスタレーション。スピーカーの中を移動していく。位相。彫刻と音響の作品。

Christina Kubisch(B 1948)

http://www.christinakubisch.de/images/works/fl/2006birmingham.jpg

電磁波を聞けるようにした。例えばATMに近づくと、ATMから出ている電磁波を音で感じることができる。

Eduardo Kac(B 1962)

バイオアートの先駆けの人。

http://www.ekac.org/albagreen.jpeg

Alba(the fluorescent bunny)

GFP緑色蛍光タンパク質)が組み込まれたうさぎ。今は色々(光るシルクとか)あるけれど、前はなかった。
(参考

Jodi 

Joan Heemskerk(B 1968)とDirk Paesmans(B 1965)の二人組。

http://v2.nl/archive/organizations/jodi.org/leadImage_large

http://wwwwwwwww.jodi.org/

メディアアートはメディア(媒体)と関係している。無視できない。同じように、インターネットはネット環境を無視できない関係。

見た目は意味不明。だけどソースコードは電子爆弾の設計図。機械が認識できる言語と人間の認識できる言語とのズレを表現。

Toshio Iwai(B 1962)

www.youtube.com

家の模型にプロジェクターで線がひかれる。プロジェクターと模型の位置関係によって変化。

Natalie Jeremijenko(B 1966)

政治的意味を持つ作品が多い。

http://www.we-make-money-not-art.com/wow/0ajeremitrue-1.jpg

Tree Balance

シーソーの端っこにクローンの植物が置いてある。外界の環境(たぶん湿度とか)によってバランスが変わる。崩れる。

私たちは遺伝子にデザインされたものの以上のものである、ということを言いたいのではないか。

(参考:Ted

Lia

ピクセル1つ1つに気をつかう。紙ではないく、スクリーン上でどう見えるのかを追求。

https://creators-images.vice.com/content-images/contentimage/no-slug/bab45371f210bf81495e70a650a0ae79.jpg?resize=640:*

Rafael Lazono Hemmer(1967)

パブリックな作品が多い人。

vimeo.com

Sandbox

箱庭と砂浜。箱庭で砂を触って遊んでいると、いつの間にかビーチにいる人と遊んでいる。

Camille Utterback(B 1970)

www.youtube.com

Text Rain(1999)

ポエムをダンスや体のうごきで創作する。カメラとコンピュータを組み合わせた。

ELEVENPLAY+RhizomatiksART+COM

www.youtube.com

www.youtube.com

Kinetive sculptureはBMWの広告。でも美術館で展示。

どちらもプロジェクトとして大きい作品。パーツも多い。大規模になると実験的に試したり挑戦したりっていうのがなくなりがち。でもこの2つは野心的かつ実験的。メディアアートは、一人でも大人数でも作れる。

メディアアートは時間と時間と密接。昔はテレビやラジオなどの媒体を。でも本質は変わっていない。もっと歴史から学んで欲しい。2000年よりももっと前からある。

あと真鍋さんの参考リスト

 

2. メディアアーティストになるために

学校へ行こう

自分はFine Artのマスターをとった。振り返れば技術は個人でもできたかなって思う。でもより良いフィードバックを受けながら成長するために学校は重要。

② 人に教えよう

ワークショップ開いたりとか。教えることは技術的なものでなくてもいい。一方的じゃなくてグループで共に学ぶと良い。自分も人に教えている瞬間に気がつくことがある。

SNS上の地位を確立しよう

これは作家のことをいつも思い出してもらうために必要。一見頭悪そうに思われることもあるかもしれないけど、どこかで人を集めようとした時に、思い出してもらえることは大事。

④ 作品を記録して他の人と共有しよう

自分以外の外の世界の人に、自分を覚えてもらう有効な手段。これで判断されることが多い。

⑤ コミュニティーに参加しよう。作ろう。

得意なことや関心、背景などがバラバラなコミュニティーな程よい。自分は3Dプリンターでジーパンを作ったりした。自分だけじゃこれはできなかった。考えもしなかった。

あなたよりも経験のある人たちと動くように。同じくらいの人たちと活動するのも良い。今はインターンもあるので参加してみて。自分にとってはopenFrameworksコミュニティーが結構大事。

⑥ 定職(安定した収入)を持て

Who Pays Artists? というサイトを作った。どういうアートに市場がどれくらいお金を払うかが分かるサイト。

私自身は外注でコードを書いたりもしている。

⑦ 毎日練習(Practice)せよ

Practiceには、人に教えるのもパフォーマンスするのも含まれている。

人の目に触れるところで行動を。気が引き締まるし自分のレベルも上がる。自分はgithubにあげたりする時、気が引きしまる。

⑧ ナイスであれ

敵を作らない。メディアアート業界狭い。ナイスじゃないとなかなか受け入れられないよ。

⑨ 体を大切に

アーティストって楽って思われてるかもしれないけど、全然楽じゃない。睡眠時間を削って多くの時間を使ったからといって、良い作品ができるわけじゃないことを、自分は学んだ。

運動もとかもしてね。こんな風に。(と言って真鍋さんの恋ダンスが流れる)

 

3. アイディアを見つける5つの方法

① ブレスト

作業しないで考える時間が大切。どこにいくか、誰と話すかも。自分は刺激的な話ができる友達とよくディスカッションしてる。

② 毎日新しい可能性を見出して追求せよ

毎日練習と似ているかも。日常の中に何か疑問を持って。ここをこうしてみたらどうだろうって思ったり、うまく動かないものや変なものがなぜなのか考えたり。

新しい可能性がそこにあるのに気づかないのはもったいない。

③ 自分自身の可能性を信じて

自分自身の声を聞いて。

私は最近機械学習をしてる。トレンドだよね。でも面白いと感じていない。まだそこに自分っぽいものを見つけられていないから。今はそれを探している途中。

トレンドでもいい。そこに自分ならではのものを持っていって。それはみんな違う。それを探すのが大変かも。

④ 作品を発表する場所を考えずに、どんな場所でもできないか考えて

街中。友達とのコミュニケーション。Webの上。どこでも発表の場所になる。場所がないなら自分で作れ。

⑤ 恐れるな

これをやったら上手くいかないだろうなとか考えてやらないのはダメ。むしろダメかもと思ったことをやってみて。偶然できたアートワークだって数多くある。作品に取り掛かるのに、どれくらい綺麗な形や良い結果が生まれるかは関係ない。

 

最後に 

研究者は何らかの答えを出す。
アーティストは疑問を掘り起こす。

デザイナーは問題を解決する。
アーティストは問題を発生させる。

自称すればそれでアーティスト。ただしその分責任は発生する。壊していくから、社会ではアウトサイドの人になる。その代わりに自由を得る。

 

NONOTAK

建築家でありミュージシャンであるTakami Nakamotoと、イラストレーターであるNoemi Schipferの二人組。パリで組む。

建築って出来上がるのに何年もかかる。学生の時は好きなものを作れていたけれど、仕事にしてからはそれが難しくなった。もっと実験っぽいことをしたい。そう思って始めた。 

LIGHT、SPACE、SOUND、の3つがポイントになっている。

HIDE AND SEEK

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夜光塗料で壁に絵を描いた。夜と昼とで違う表情になる。

ISOTOPES

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動くスペース。網戸にプロジェクターで投影。(ライゾマのこれも網戸)

DAYDREAM

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投影距離が短くても大きく映し出されるプロジェクター(名前忘れた)を使用。アニメーションは単純に、媒体を複雑に。

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鏡を用いた無限バージョン。プロジェクターは1つ。

PARALLELS

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今度は部屋に生地も何もないインスタレーションを作りたいと思い、煙で。

MASK SERIES

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壁に飾れるようなものを、という依頼があって制作。ディスプレイじゃない。デジタルじゃないけどデジタルっぽいものを。壁からちょっとずらしてかけることで、間に影が生まれる。その影で描く。細い線が細かく引いてあり、見る角度を変えるとチラチラする。

LATE SPECULATION

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バンドをやっていたこともあり、ライブをしたかった。前と後ろにプロジェクターが1台ずつ、前に観客がいる。前から当たっている時は観客から姿は見えない。後ろから当たったときに見える。

 HOSHI TEASER

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ものすごい広い倉庫みたいな場所を全面使って欲しいと言われて制作。

PLUME

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90度に合わせた鏡と蛍光灯(?)1本。偶然90度に合った鏡の前にペンが落ちたのを見てアイディアが生まれた。

NARCISSE

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神話ナルシスからインスピレーションを得て制作。ナルシスが水を飲もうと水面をみたらものすごい美しい人が写っていて、その水面に写った自分にキスをしようとしたら落ちて溺れて死んでしまった、という話。

この作品も、水っぽい一面がありながら、だんだん尖ってくる。

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光を上から当てて壁に反射させて描く。壁を見るかモーターを見るか、分からなくなってくる。

VERSUS

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ドームで展示している。最初はドームの形に沿って。だんだんその形が消えて別のものに。

HERMÈS X NONOTAK present LIGHT EXCURSION

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エルメスからの依頼で、お店のディスプレイを制作。商品があるだけで十分なはずと思った。商品1つ1つにモーターをつけて制御。

 

 最後に

よく自分たちの作品を見た人に、どれも似ているねと言われる。60年代は、根本に共通する1つのアイディアがある表現を追求する人が多かった。自分たちもそうやって追求していきたい。

 

まとめ

会場は女性も多かった。1人で来ている方も。学生は1ドリンク込みで1000円というお財布に優しい価格。できあがった作品だけでなく、その裏側や制作者が何を考えているのかとかを聞けるのはすごく面白い。さらにその表現をするようになったきっかけや、コンセプトの背景にある経験とか、もっと気になってくる。また行きたいです。