最近は葛湯が好きです

夜は短し歩けよ乙女

1日の消費エネルギーのうち70%くらいは荷物の重さのためのものじゃないかなと思う。

雨の日だったらもっと。


夜は短し歩けよ乙女を読んだ。

私はこの本を読む前に、映画の予告ムービーを見ていた。
タイトルは覚えてなかったけど、絵と音とセリフは覚えてた。
だからもう一回調べて出てきたときに、あ、これか!ってなった。

予告の映像は、可愛いよりも少し不気味な印象だった。
ちょっとこれを思い出した。


アニメーション「就活狂想曲」

 あとディズニーランドのロジャーラビットのアトラクション。

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(両方ともちょっと苦手...)
わざとなのかな。予告には「奇妙な」ともあるし。
音もちょっと怖いところあるよね。

この映像作家の中村佑介さんと湯浅政明さんのことが気になってくる。


本を読み始めたら、最初から音と映像がわぁーって飛び込んできて楽しかった。
本当に、テンポがそのまんま。
「ですます」と「だである」を、こうやって使い分けるんだね。
登場人物たちが、映画の声と姿で一斉に動き始めた。

そう思ってたら、本の最後で羽海野チカさんが私が感じたことと同じような感想を描いていて驚いた。

Wickedとか、舞台を見てから原作を読んだりすることは今までもあったけれど、こんなにも目で文字を追っている時に、映像と同じようにキャラクターが頭の中で動くのは初めてだったような気がする。


この本を読む前に、あんまりハッピーじゃない映画を見ていた。
最初、数学者の人の物語を見ようと思ったら怖そうだったので、選び直した作品。
夜一人でベットの上で、時々イヤホンを外しながら、手で画面を隠しながら見ていた。


映画を見終わった後、口から「きつ…」という言葉が出た。
自分でも驚いた。

人が苦しんでる姿を受けめるのは、精神的にも体力的にもすごくエネルギーが必要なのかもしれない。

こういう物語に触れるのは、久しぶりだった。 

夜は短し歩けよ乙女」から感じるものは、この映画とはまったく違った。
反対という言葉を使うと、どういう点で反対なのかよく分からなくなりそうなので使わないが、とにかく登場人物の感情の変化やそれに伴う自分の気持ちの変化が違った。

一人で見た映画の方は、嫉妬や憎悪の方の愛というか人間味が強かったけど、
この本の物語には、また別の意味の人間味があった。
もうキャラクターが愛おしかった。

映画ではどんな風に描かれてるんだろう。
きっとこの小説を読んだ監督や声優さんを始めとする多くの人の解釈が入ってる。
みんな何を思ってるんだろう。

 

「こうして出逢ったのも、何かの御縁。」

 

「出逢えたのも」じゃなくて「出逢ったのも」だった。